気付きマーケティング研究所

生活者意識の最新トレンドや、話題のビジネスモデルに対する気付きを発信していきます。

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ユニクロとビックカメラの共同店舗「ビックロ」が新宿にオープンしました。館内ではユニクロの衣料品を着たマネキンが掃除機をかけたり、カメラで撮影するポーズを取ったりしながら来館者に家電とアパレルを組合せた生活シーンをアピールしています。
また、家電量販店最大手のヤマダ電機では、中堅ハウスメーカーのSXLを子会社化し、店内で「スマートハウジング」をコンセプトとした生活提案を行っています。

異業種コラボは、例えばソフトバンクとサントリーBOSSのコラボキャンペーンのように販促プロモーションとして行われることが多いのですが、上記のように本格的なビジネスモデルとして展開するのは非常に珍しいケースだと思います。

家電量販店が相次いで異業種コラボに走る背景には、家電量販店というビジネスに強い逆風が吹いていることが挙げられます。その逆風の中心にあるのがインターネット通販です。
有名ブランドの家電製品ならどこで買っても同じ。だったらインターネットで割安の通販サイトを見つけてそこで購入した方がお得だと考えるのは当然ですね。この現象は、かつての音楽配信ビジネスの登場によるCD販売店の衰退とも符合しています。

単に商品を並べているだけでは、わざわざお店に来訪するモチベーションは喚起できず、結果としてインターネット通販サイトにお客を奪われてしまうという構図を打開すべく始められたのが家電量販店の異業種コラボなのでしょう。
しかし、ビックロやヤマダ電機の現状を見ると、そのコラボビジネスの成功には多少懐疑的な部分があります。ビックロでは、圧倒的な集客力を誇るユニクロの販売フロアを館内に配置することでの来店客増加が見込まれるでしょうが、異業種を組合わせたことでの新しい価値創出についてはまだ未知数です。多少辛口に言うと、コラボビジネスというよりは集客プロモーションに見えます。

異業種コラボの戦略的意味性は、それぞれに持つ現在価値を“掛け算”することで、全く新しい価値を生み出すことにあると考えます。異なる現在価値を“足し算”するだけでは新しい価値創出にはつながりません。そして、こうした新価値創出こそが時代の変化や消費者意識の変化に新しい風を吹き込むものだと思います。
家電量販店で始まったばかりの異業種コラボビジネスの取組み。今後どのような新しい価値を創出し、私達をハッピーにしてくれるかにおおいに注目したいところです。
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